
なぜ、オーバーツーリズムと言われるほど、インバウンド観光客が日本に来るのでしょうか。日本政府や地方自治体によるインバウンド誘致の努力があったことも、理由のひとつですが、わたしは、ロサンゼルスに住んで40年、これまでに経験したことがない強烈な日本ブームがロサンゼルスで、アメリカ中で、そして世界で起こっていることが感じられます。
インバウンドは、商業的チャンスであるだけなく、文化交流のチャンスでもあるのです。そして、自分の住んでいる市や町から始まるインバウンド・ツアーがいよいよ始まります。
これまで、インバウンドは、東京に始まり、京都を巡るコースがゴールデン・ルートと呼ばれていました。それは、海外から日本への航空便が東京に集中し、ゲートウエーは東京という固定観念からでした。しかし、この20年の国内便の発達を考えると、東京を乗り換え空港に使えば、日本全国へ簡単に行ける時代になっているのです。
例えば、ロサンゼルスを午前ゼロ時過ぎに出発する全日空便があります。この便は、午前5時30分に羽田空港に到着するので、通関をすませても、数時間のうちに羽田を出発する地方空港便に乗り継ぎことができ、日本の地方都市には正午前には到達することができるのです。
そこで、わたしは Day One Our City Itinerary 私たちの町から始めるインバウンド・ツアーを提唱しているのです。わたしは、広島県の出身なので、私たちの町、広島から始めるインバウンド・ツアーを作ってみたいと思います。
Day 1: ロサンゼルスから羽田経由で広島空港に到着。空港バスで広島市内のホテルに移動
Day 2, 3, 4 : 平和公園、宮島、呉の大和ミュージアムを日帰り旅行
Day 5: 広島駅前からバスで松江駅まで日帰り旅行:松江には、現存する最古の神社かもす神社があります。
Day 6: 新幹線で岡山に日帰りで、後楽園を見に行く。
Day 7: 広島空港から羽田経由でロサンゼルスに戻る
こんな日程です。地方都市を中心に動くと、その地方にインバウンド客のお金が落ちます。もし、通訳ガイドや観光バスが必要な時は、東京の会社ではなく、地方の会社にお金が落ちます。本当の意味でのインバウンド・ツアーが実現できるのです。
カルチュラル・ニュース編集長 しげひがし(東 繁春)
higashi@culturalnews.com
